Kilalinのサイクルブログ

女性サイクリストに役に立つ情報を発信したいと思います

自転車と人生の峠

 自転車は不思議なものである

 今回はちょっと趣の異なるブログになります

 

 ずっとランニングをしていたけど、自転車を始めてまだ5年ほど?

 自転車は家に6台ある。外に乗って行けるのは5台、残り1台は室内トレーニング用だ。

 それぞれ用途が違って、つけているタイヤの太さも違うし、フレームはカーボンの物がほとんどだけど、クロモリ製もある。

 自転車は自由の象徴だと思う。自分の力だけで遠くに行ける。ランニングだとやっぱり限界があるし、脚も故障しやすい。

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 でも、楽しいだけじゃない。峠もあれば、向かい風もある。辛さも伴う。なぜ、そんな辛いことを?

 ある人は言う。「辛い時はお互い素が出るから、結局一緒に自転車を走れる仲間はそんなに多くないのやで。」

 決して多くない自転車仲間は、お互い信頼してくれる。道を間違えても、一緒に考えてくれる。

 たとえ一緒に走っていなくても応援してくれる。

 あるブルベに1人で出た時、気合い入れて出発しようとしたら、サイコンにルートが入っていなかったことに気づいた。

 最初のルートは頭に入っていたけど、途中から知らない道だ。ヘルプのメールを入れたら、すぐにデータを送ってくれた。

 こんなにタイミングよく助けてくれるなんて、本当にありがたい。

 オーダーフレームで自転車を組んでいる時、ステムの選び方がわからなかった。悩んでいたら、察したかのようにアドバイスをくれた。

 私の頭の中覗いているの?それくらい、的確なタイミングで助けてくれた。

 なんて、すごい共感力の持ち主なんだろうと思った。

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 自転車乗るのも、自転車をメンテナンスするのも好き。運動して、どうにか年齢に逆らおうとするのも一緒。

 性別は別なのに、どうすれば痩せるとか、女子トーク的な話もする。

 怪我して自転車に乗れない時に「コーヒーを豆から淹れるようになった」というと、「俺もそうやで」。

 コーヒー談義に花が咲いた。「次のシクロクロスではコーヒー器具持っていこう」そんな話をしていた矢先。

 多分、これまでで一番大きな人生の峠の訪れが告げられた。

 厳しい、辛いロードバイク

 片方が脚が攣って思うようにヒルクライムできない時もあれば、もう片方がハンガーノックになる時もあった。

 向かい風の時は交代でローテーションして、前に進んだ。

 最後は一緒にゴールだ。

 この峠はどうだろう?

 

 ある書籍や研究には「共感力は養われると、幸せになる」とある。そのために瞑想という脳トレーニング方法がある。

 私も仕事では使っているスキルだ。

 でも、今はこの共感力ゆえ、苦しい。

 自分が苦しい時、悩んでいる時助けてくれたこと、ライド中の楽しいこと、辛いこと。

 私の自転車ライフの全て。

 この峠を越えたら、ちょっとは楽な下り坂があると信じたい。

 自転車日和が続く、ある穏やかな11月の日、涙ばかりでた。

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 共感力が人を癒し、幸せにするらしい。でも、今の自分には冷徹な心が欲しい。

 

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 以上、今の心境を残したくて書いた「自転車と人生の峠」でした。